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ポータブルなHD動画レコーダーHyperDeck Shuttleを買った

Blackmagic Design HyperDeck Shuttle 2 最近はデジタル一眼で動画も撮影するのが流行っていますが、ビデオカメラだと関税が上がるという問題で動画が30分までしか撮影できない制約があることが多いです。 α7でもそうなのですが、HDMIクリーンアウトがあるのでそれを録画すればこの制限を超えられます。

ということで、外部記録媒体としてBlack Magic DesignのHyperDeck Shuttleを購入したのでざっくりレビュー

HyperDeck Shuttleとは

Blackmagic Design HyperDeck Shuttle 2

Blackmagic Design HyperDeck Shuttle 2

HDMIとSDI入出力が付いていて、それを無圧縮やApple ProRes (HQ)で録画できる。ただ、それだけの機能である。 小型でバッテリー駆動する。 (給電しながらの動作ももちろんOK)

商品写真にあるように、スロットがあって、そこに2.5インチSSDをがしゃっと差し込む。シンプル。

マウント (別売り)

本体自体は、底にグリップ感のあるゴムが付いている。 ポータブルだし、マウントしたいよねということになるが、その場合は別売りのプレートを取り付ける。

Blackmagic Design HyperDeck Shuttle Mounting Plate

Blackmagic Design HyperDeck Shuttle Mounting Plate

そんなに穴空けなくていいから安くしてほしい。

対応出力フォーマット

対応するフォーマットは以下。

ProRes 422 (無印)や、LTなど、ここに書いていないものは一切対応しない。

仕様に以下のようにいろいろ書かれているが、コンバートがあるわけではないので、入れたフォーマットの解像度、フレームレートで出てくるだけである。

Topic Description
対応SDフォーマット 625/25 PAL、525/29.97 NTSC。480p60ならびに576p50はHDMI経由のみ 625/25 PAL、525/29.97 NTSC。480p60ならびに576p50はHDMI経由のみ
対応HDフォーマット 720p50、720p59.94、720p60、1080i50、1080i59.94、1080i60、1080PsF23.98、1080PsF24、1080PsF25、1080PsF29.97、1080PsF30、1080p23.98、1080p24、1080p25、1080p29.97、1080p30

出力フォーマットは、サポートページからツールをダウンロードしてきて、PCに接続して切り替える。

記録メディア (SSD)

2.5インチの市販のSSDを記録メディアとして使う。なので、容量はSSD次第である。

書き込み性能を求められるため、その点を注意すること。 マニュアルでも結構念押しされていて、メーカーの公称値の半分の性能しかでないやつもいるから注意しろと記載がある。 推奨SSDはFAQに記載がある。特にUncompressedではビットレートが高いため要注意と記載がある。

まぁ、発売当初よりSSDの品質は向上してきていると思うので、ハマることは少ないと思われる。 自分は、以下を買って、Uncompressedで問題ないことを確認した。

SSDは、厚みが7mmと9.5mmがあるが、どちらでもOK。ただ、7mmだとぐらつく。↑のSSDには下駄が付いてたのでそれをスロットに突っ込んでいる。

記録時間

ProRes 422 HQの場合、256GBのSSDで、α7に接続してHD動画を記録した場合、2時間半ほど収録できる感じ。 (1時間54分で202.96 GB)

QuickTimeで確認した動画の情報はこんな感じ。

  • Apple ProRes 422 (HQ)、1920 x 1080(1888 x 1062)
  • リニア PCM, 24 ビット リトルエンディアン 符号付き整数, 16 チャンネル, 48000 Hz
  • 29.97fps
  • 235.69Mbps。

ちなみに、Uncompressedでは、256GBのSSDで録画していて、24分57秒記録できました。ざっくり1分10GBちょい。

データの取り扱い

HyperDeck Shuttleは、録画と再生しかできない。ムービーの削除や、SSDのフォーマットすらできないので、基本PCと一緒に扱うことになる。

HyperDeckのUSB端子は、ソフトウェアアップデート用で、ディスクへのアクセス等はできないので、別途SSDに接続できるケーブルやケースを購入しておく必要がある。USB 2.0じゃなくて3.0に対応しているやつを買おう。

これを買ったが、電源用にUSBを2個使うのに、ケーブルが短いので、USB延長ケーブルを買った本末転倒感。 (上記変換ケーブルのベンチはしてない)

フォーマット

マニュアルに記載があるが、HFS+ と exFAT に対応している。

SSDs used by HyperDeck must be formatted as either HFS+ or exFAT. These disk formats allow long clips to be recorded in single files.

HFS+ is also known as Mac OS Extended. It is the recommended format for HyperDeck as it supports "journaling". In the event of a hardware or software malfunction, data on a journaled SSD is more quickly recovered and less likely to be corrupted in the first place. HFS+ is natively supported by Mac OS X.

ExFAT is supported natively by Mac OS X and Windows without needing to purchase any additional software. However exFAT does not support journaling which means data is more prone to corruption, and less likely to be recovered in the event of a hardware or software malfunction.

つかいかた

HDMI INにカメラをつなぎ、HDMI OUTに必要に応じてモニタを接続して、録画ボタンを押すだけ。 ディスクが少なくなると録画ボタンが点滅するので、SSDを入れ替える。

シンプル。

参考