おぎろぐはてブロ

なんだかんだエンジニアになって10年以上

Twinpactを利用したUstream動画配信システム (Windows編)

先日の拡張勉強会では、Ustream中継を実施しました。トライアルだったため、大々的には告知しませんでしたが、概ね問題なく配信できたようです。見ていただいた方ありがとうございます。中継を見られなかった方でも、Ustreamにてアーカイブを参照頂けます。

配信方法ですが、Macについては、1000speakersなどを中継している中継職人(wのcojiさんがまとめていますが、今回、自分はWindowsで行ったので、その際の構成についてまとめておきます。
ほんとはMacでやろうと、初代mac miniをセットアップして持って行こうとしていたのですが、Twinpactを認識しなかったりしたのと、CamTwistが動かない古いOSだったので諦めました。

マシンは、Let's Note T4です。単体では、Twinpactにもつながらないのでいろいろ機材を用意しています。コンセントが不足するのでACタップも持参してます。PC、Twinpact、USBハブ、ミキサーでコンセントは4つ必要で、発表者のPCやプロジェクタの電源も確保する必要があります。

PCのポート増強

Twinpactを接続するために、IEEE1394インターフェイスと、USB機器が増えるのでセルフパワーのUSBハブを用意しました
このPCカードは、きれいにスロットに隠れるので、つけたままでもひっかかったりせず、持ち運びに便利です。

BUFFALO IFC-ILCB3 CardBus対応 IEEE1394インタフェースカード

BUFFALO IFC-ILCB3 CardBus対応 IEEE1394インタフェースカード

USBカメラやら電力を食うデバイスを多数接続するとUSBポートの電力が不足するので、セルフパワーの、コンセントに接続して単体で電源供給できるハブを使います。

エレコム 充電できる セルフ&バス対応4ポート USB2.0ハブ(ブラック) U2H-FC014SBK

エレコム 充電できる セルフ&バス対応4ポート USB2.0ハブ(ブラック) U2H-FC014SBK

映像の取り込み

映像は、プロジェクタと発表者の間にTwinpactを挟み (D-sub 9pin)、プロジェクタと同じ映像をIEEE1394経由でPCに取り込むことができます。

また、プレゼン映像に加えて、話者の顔などを写すためのUSBカメラがあるとベターです。USBカメラ単体は持ってなかったので、USBカメラ機能があるXactiを用意。(でも、USBモードだとズームとかできないんだよなぁ)

今回は、配信兼、発表マシンだったこともあり、同じマシンでPowerPointVMWareを走らせていたので、負荷的に問題があり、USBカメラの映像は利用しませんでした。

音声の取り込み

Twinpactには音声入力があり、音声も合わせてPCの方に取り込めるんですが、Flashから参照できないので、別途取り込みます。今回は、USBのオーディオインターフェイス経由で取り込んでいます。

マイクは小さめのやつ。

USBのオーディオインターフェイスは、手持ちのこれを利用しました。マイク端子がないので別途ミキサーを用意しましたが、EDIROL 24ビットUSBオーディオキャプチャー UA-1EXなどであれば、マイクをそのまま挿せます。
Creative USBオーディオ USB Sound Blaster Digital Music LX SB-DM-LXV

Creative USBオーディオ USB Sound Blaster Digital Music LX SB-DM-LXV

[2008/04/05] 会議用マイク買ってきた!
RESTful本勉強会の中継をするために購入。

  • バウンダリーマイクというやつで、無指向性となっています。大きな長机を囲んで8人程度で会議、とかいう場合にはおおむね良好に音がとれると思います。また、普通に発表者の声を拾うにも問題ないので、小型ということもあり、持ち運びに便利です。
  • ミキサーに繋げるには、2極ミニプラグ→2極標準プラグの変換アダプタが必要です。上のマイク付属のやつだと微妙に寸法が小さくてきちんと繋がらなかったので買ってくる。

マイクスタンド買ってきた!
[rakuten:jingle-shop:10007536:detail]
三脚式で折りたためるので非常にコンパクトで軽量です。ちなみにスタンドだけだとマイクホルダーが付いてないので、別途購入する必要があります。

ミキサーは、今後のことも考えてマイクを2つ入力できるものを。

BEHRINGER XENYX 802

BEHRINGER XENYX 802

マイク以外にもいろいろ入力できるのでオーバースペック気味。

補足

Let's Noteには、プラグインパワーのマイク端子が付いてますので、たとえば上の会議用マイクでれば直接接続ができます。

ソフトウェア

今回は使ってないですが、テロップをつけたり、映像に映像を差し込めるソフトウェアがあれば、便利です。
いくつか探して試してみたのですが、しっくりとくるのが無い状態。

ManyCam

ManyCamは、テキスト配置の自由度が低いのとフォントがぼけてイケてないのでスルー。

super webcam

こっちは、PIPができるし、テキストもきれいに入る。だけど、Twinpactをソースにすると、VGAサイズで入ってくるので、無駄にでかい。入力サイズを変更できるといいのだけれど。。

失敗したこと

  • マイクスタンドがほしい → 買ってきた!
  • 配信専用のマイクとはいえ、会場にスピーカで音声を流すべき → 話者が持たないで話す(要は意識しない)場合は、フィードバック不要
    • フィードバック重要
  • 今回は、Twinpactの出力のみをUstしていて、これだと、プレゼンとプレゼンの間が黒画面になってしまい退屈すると思った。「なんか動いてる」感を出すのにもUSBカメラの映像は流しておきたい
  • 質問内容の復唱問題
    • 1000speakersで「質問を繰り返す人はモテ」って話があったように、マイクを発表者しか持っていないので、質問者の声が聞こえず、質問内容が分からない。maru_ccさんがIRCで書いてくれた(ありがとう!)のだけど、IRCログを保存するのを思いっきり忘れた。><
    • SmaStation風に、リアルタイムに質問のテロップを重ねたりするといいのかな。
    • ワイヤレスマイクほしい!オークションで地道に探すかなぁ。。。
  • プログラムを表示させるプレゼンやデモは、どうしても文字が小さくなりがち。ここをうまく対応できないものか
    • これはビデオ映像による中継ということ自体が間違いで、データを直接送信するという手法がいろいろあるとは思うけど汎用的にするにはこれしかない。
  • イケてる仮想ビデオドライバのソフトがない
    • PIP (Picture in Picture)ができて、ある程度自由に文字を重ねられるソフト。あと、映像の入力サイズをリサイズできるやつ。
    • 作ればいいのか?最近まったくWindowsアプリ書いてないからなぁ

あわせてよみたい

ということで、これからもちょくちょくと中継やっていきたいと思います。声かけてくれれば機材持って伺います。